日本語
予約確認 / 変更
カート
施術検索
日本語

ゼロラボ施術情報

毛穴、レーザー一つで終わらない理由

    393

こんにちは。弘大入口(ホンデイック)駅1番出口のゼロラボクリニック、代表院長のキム・ドンウォンです。

毛穴の縮小のご相談で最も多いお言葉は「レーザーを何回受ければなくなりますか」です。これにすっきりお答えできないのが、私自身いつも心残りです。正直に申し上げると、毛穴は「なくす」ものではなく「目立ちにくくする」ほうに近いです。ただ、なぜそうなのか、何をすれば実際に変わるのかについては、かなり明確に整理されています。今日は毛穴が大きく見える三つの原因と、ご自身の毛穴がどちらに近いかを見分ける方法、何が毛穴をさらに広げるのか、そしてなぜ一度の施術で終わらないのかを、研究の裏づけとともにお話しします。

毛穴が大きく見える理由は大きく三つです

毛穴を扱ったレビュー論文は、目に見える毛穴の拡大の主な原因を三つに整理しています。皮脂分泌が多いこと、毛穴周囲の弾力が落ちていること、そして毛包そのものの体積が大きくなっていることです[1]。ここに繰り返すニキビ、性ホルモン、日ごろのケア習慣までが加わって大きさに影響すると見ています。

この三つは別々に働くのではなく、たいていは混ざっています。同じ「毛穴が大きい」でも、20代の脂性肌でテカリとともに見える毛穴と、40代で頬の下のほうがたるんで細長く見える毛穴は原因が違います。ですから同じ論文も、原因がいくつにも分かれている以上、治療は患者ごとに個別化されるべきだと明言しています[1]。

毛穴の構造のレイヤー断面図

毛穴の縮小、私の毛穴はどちらに近いか

原因を分ける軸は二つです。皮脂が多いか、そして弾力が落ちているか。

皮脂のほうが主な場合は、Tゾーンと頬の内側に丸い毛穴が目立ち、日中のテカリが一緒に出てきます。弾力のほうが主な場合は、毛穴が丸いというより下に伸びたしずく型に見え、横になって見ると目立ちにくいのに、座ると目立つという特徴があります。ニキビを長く経験された方は、ここに傷跡としてくぼんだ跡が重なり、三つめの枝になります。ニキビの跡が残ってくぼんだ傷跡までお悩みであれば、 ニキビ跡には順序がありますも併せてご覧いただくとよいと思います。

この区別が大切なのは、アプローチが正反対だからです。毛穴の治療を整理したレビューは、若い患者では皮脂分泌の調整に、年齢のある患者では皮脂の調整に加えて再生のほうに焦点を合わせるべきだと整理しています[2]。

皮脂量と弾力の2×2マトリックス

毛穴を広げる方向に押すもの

三つの原因は、かなりの部分が生まれ持ったものです。ただ、その上に毎日していることが重なります。先に引用した毛穴治療のレビューは、最初の一文で毛穴の大きさに影響するものとして年齢、性別、遺伝、 紫外線曝露、人種、皮脂分泌を並べて挙げています[2]。このうち私が変えられる項目は、実質的には紫外線と皮脂のほうです。

ニキビのほうから見ていきます。10歳から70歳までの女性2,895人の顔を写真で評価し、皮脂分泌量と毛穴の大きさを直接測定した研究があります。ニキビは大きな毛穴(p=0.001)、皮脂分泌量(p=0.002)とともに現れ、喫煙者は非喫煙者よりニキビが多く、主に面皰性でした[7]。面皰は毛穴がふさがっている状態です。ふさがって伸びることが繰り返されると、毛穴はその状態で残ります。ただしこの研究は一時点を切り取った横断調査なので、喫煙が原因だと断定することはできません。

食習慣と体重のほうの数字もあります。18〜35歳の女性540人を脂性肌とそうでないほうに分けて比較した研究では、脂性肌のリスクは直系の家族歴があるとき3.3倍、体格指数が24を超えるとき1.7倍でした。 牛乳を週3回より多く飲むと1.6倍、甘いものを週3回より多く食べると2.0倍でした。同じ研究で喫煙と飲酒は脂性肌と関連がありませんでした[8]。前の研究と喫煙の結果が分かれますが、一方はニキビを見て、他方は脂性肌を見たものなので、そのまま重ねて読むことはできません。

熱と汗はどうでしょうか。短い目で見ると、熱は皮脂をより多く出させます。季節による皮脂の変化を見た研究は、周囲の温度が皮脂の排出率に影響すると確認しつつ、増えるのは 表面に出てくる皮脂の量であって、活性のある皮脂腺の数ではないと 指摘しています[11]。韓国人男性100人を夏と冬にそれぞれ測定した研究でも、夏に皮脂が多く、 毛穴の数も統計的に意味のあるほど多かったです[12]。

長い目で見ると弾力のほうです。赤外線と熱が人の皮膚に及ぼす影響を整理した研究は、熱への曝露が真皮でマトリックスメタロプロテアーゼを誘導し、細胞外マトリックスを壊すと説明しています[13]。ロザセアを整理したレビューが誘発・悪化因子として 温度の変化を挙げるのも同じ文脈です[14]。

ですから厨房のように火の前に長く立つ仕事や、覆われたまま暑く湿った状態が一日中続く環境は、毛穴と赤ら顔の両方に不利になりうると思われます。ただし、こうした職業群を個別に調べた研究はないので、ここまでは熱という条件から引いてきた推定です。

ケアの習慣も一覧に入っています。毛穴の定義と原因を整理したレビューは、繰り返すニキビ、性ホルモンと並べて 日ごろのスキンケアの方法を毛穴の大きさに影響する要因として挙げています[1]。押し出して空ける習慣、角質を頻繁に剥がす習慣、紫外線対策を飛ばす習慣がここに当たります。

これらの項目は施術で戻す対象ではありません。代わりに、施術でつくった結果をどれだけ長くつかんでおけるかを決めます。あとでお話ししますが、毛穴は治療の選択肢が豊富な領域ではありません。ですから、こちらで失わないほうが、実際にはより大きく残ります。

毛穴の縮小でレーザーはどこまでしてくれるのか

レーザーに効果がないという意味ではまったくありません。ただ、何に働く機器なのかを知って使えば、期待値が正確になります。

フラクショナル方式のピコセカンドレーザーは、表皮に光学的破壊を、真皮に空洞化現象をつくって皮膚の再生と真皮のリモデリングを誘導すると説明されます。実際に光老化、毛穴、色素、しわ、萎縮性の傷跡で肯定的な効果が報告されています。ただし同じレビューが、まだ追加の研究が必要だという但し書きも併せて付けています[3]。

フラクショナルCO2レーザーのほうは数字がより具体的です。アジア人9人を対象とした研究では、毛穴を含む項目が統計的に意味のあるほど良くなりましたが、著者らは1回の施術では改善の程度が軽度から中等度にとどまったと書いています。施術後1か月の時点では色素沈着が55.6%で現れました。6か月では11.1%に減りましたが、アジア人の皮膚でこの部分を外して話すことはできません[4]。

区分主に働くところ限界
フラクショナルレーザー真皮のリモデリング、傷跡・肌のキメ皮脂分泌量そのものは変えない
皮脂の調整というアプローチ分泌量、テカリすでに落ちた弾力は戻さない
再生・注入治療毛穴周囲の弾力単独では皮脂・傷跡を解決できない

整理すると、レーザーは真皮と傷跡のほうを担当しますが、皮脂腺がどれだけ脂を出すかを変えるわけではありません。原因が三つあるのに道具を一つだけ使えば、一つの軸だけ触って終わることになります。

ですから束ねて進めます

毛穴治療の臨床試験19件、591人をまとめて見たレビューの結論が、まさにこの部分を言っています。いくつかの方式を組み合わせたときに毛穴の数と面積を減らす効果がより大きく、一度で終わるのではなく複数回が必要だということです[2]。副作用としては、軽くて回復するヒリつきと紅斑が多かったと整理されています。

実際の診療現場の流れも似ています。韓国の美容施術医407人を対象とした調査では、ポリヌクレオチド (PN) 注射を毛穴に使うと答えた医師たちは、これを高周波マイクロニードルのような機器施術と一緒に使う場合が最も多いと答えました[5]。ただし、これは効果を検証した試験ではなく、医師の使用実態と体感を尋ねた調査であるという点は明確にしておきます。

私たちが毛穴の縮小のご相談でつくる大きな枠組みは三つの枝です。皮脂が主な軸であれば分泌の調整から、弾力が主な軸であれば真皮のリモデリングから、傷跡が重なっていれば傷跡の治療を別に計算します。どちらであっても、一度で終わらせる計画としては立てません。

毛穴のご相談で確認することのチェックリスト

一度で終わらず、戻ってきます

ここまでお読みいただけたら、見当がつくと思います。 毛穴は治療がやさしいほうではありません。 毛穴を扱ったレビューは、毛穴が大きくなる過程が何重にもなっているため治療が難しいと前提を置き、結局は皮脂分泌や皮膚の老化のような関連する要因を扱う形でアプローチすると説明しています[6]。サリチル酸とレーザーを続けて使った研究も、ニキビと毛穴の拡大の治療は依然として難しいという文で始まります[9]。原因を直接なくす治療がまだないという意味です。

効果が減っていくことも観察されます。ニキビで毛穴が広がった40人にボツリヌストキシンと非架橋ヒアルロン酸を一緒に注入した研究では、1か月目には毛穴と肌のキメがはっきり良くなりました。ところが 4か月目には効果が減っていました。 始めたときよりは依然として良かったものの、1か月目の状態ではありませんでした[10]。

ですから計画を、強い一度ではなく複数回に分けます。先に出てきた研究は、20週間にわたって30%のサリチル酸を2週間おきに4回行い、そのあとに非剥離性フラクショナルレーザーを4週間おきに3回続けてつなげました。レーザーがサリチル酸でつくった改善を維持させ、皮脂分泌はもう一段減りました[9]。一度にまとめて詰め込んで出た結果ではありません。

皮脂腺と毛包は、治療が終わったあともそのまま残っています。原因が残っているので、ケアをやめれば元の位置に戻るほうが自然な流れです。ですから私たちは初回のご相談で、何回するかよりも どのような間隔で続けていくかを先にお話しします。先に申し上げた生活習慣のほうが、ここで再び出てきます。施術と施術のあいだを支えてくれるのが、結局そちらだからです。

期待値を先に合わせる理由

毛穴は構造物です。皮脂腺と毛包がなくなるわけではないので、治療の目標は「なくすこと」ではなく「目立ちにくくして、その状態を維持すること」のほうですね。臨床試験をまとめて見たレビューが報告したのも、毛穴がなくなったということではなく、 数と面積が減ったということです[2]。フラクショナルCO2レーザー1回の改善の幅が軽度から中等度にとどまったという数字も同じ文脈です[4]。

この言葉は裏返すと希望的でもあります。毛穴の縮小は、方向さえ合っていれば体感がついてきます。原因を正確に分けて、それに合う組み合わせを組めば、少なくともどちらの方向へ行くべきかははっきりします。逆に、原因を分けずに機器から決めてしまうと、費用と時間を使っても体感できない場合が出てきます。

原因を分けること自体は長くかかりません。皮脂量と弾力、傷跡が一緒にあるか。この三つを先に確認して機器を選ぶ順序であればよいのです。

どの機器が一番良いかと聞かれると、私はいつも同じことを申し上げます。機器より原因を先に分けるべきです。毛穴は原因が何重にもなっているため治療が難しく、効果は時間がたつと減っていき、選択肢も豊富ではありません。ですから一度の強い施術で終わらせようとする計画より、 原因を分けたうえで間隔を置いて続けながら、生活習慣のほうも一緒に整えるほうが結果が良いです。期待値を下げましょうという話ではなく、期待値を合う場所に置きましょうという話です。

ニキビの傷跡と皮膚のバリアは毛穴とよく重なるので、それぞれ別に扱いました。


参考文献

[1] Lee SJ, Seok J, Jeong SY, et al. Facial pores: definition, causes, and treatment options. Dermatol Surg. 2016;42(3):277-285. DOI: https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000000657

[2] Parvar SY, Amani M, Shafiei M, et al. The efficacy and adverse effects of treatment options for facial pores: a review article. J Cosmet Dermatol. 2023;22(3):763-775. DOI: https://doi.org/10.1111/jocd.15502

[3] Zhou Y, Hamblin MR, Wen X. An update on fractional picosecond laser treatment: histology and clinical applications. Lasers Med Sci. 2023;38(1):45. DOI: https://doi.org/10.1007/s10103-022-03704-y

[4] Chan NPY, Ho SGY, Yeung CK, et al. Fractional ablative carbon dioxide laser resurfacing for skin rejuvenation and acne scars in Asians. Lasers Surg Med. 2010;42(9):615-623. DOI: https://doi.org/10.1002/lsm.20974

[5] Lee D, Choi H, Yoo K, et al. Assessment of current practices and perceived effectiveness of injectable polynucleotide for enlarged facial pores among cosmetic physicians: a survey-based evaluation. Skin Res Technol. 2024;30(9):e13738. DOI: https://doi.org/10.1111/srt.13738

[6] Dong J, Lanoue J, Goldenberg G. Enlarged facial pores: an update on treatments. Cutis. 2016;98(1):33-36. PMID: 27529707

[7] Perkins AC, Maglione J, Hillebrand GG, et al. Acne vulgaris in women: prevalence across the life span. J Womens Health (Larchmt). 2012;21(2):223-230. DOI: https://doi.org/10.1089/jwh.2010.2722

[8] Yang Z, Yang X, Chen X, Wang Y. Influence of family history, body mass index, selected dietary factors, personal habits, and menstrual history on oily skin in young women. J Cosmet Dermatol. 2021;20(11):3661-3665. DOI: https://doi.org/10.1111/jocd.14029

[9] Han Q, Zeng J, Liu Y, et al. Evaluation of 30% supramolecular salicylic acid followed by 1565-nm non-ablative fractional laser on facial acne and subsequent enlarged pores. Lasers Med Sci. 2023;38(1):91. DOI: https://doi.org/10.1007/s10103-023-03751-z

[10] Yang R, Bai Y, Liu C, et al. Combination of botulinum toxin A and hyaluronic acid improved facial pore enlargement caused by acne. J Cosmet Dermatol. 2025;24(4):e70198. DOI: https://doi.org/10.1111/jocd.70198

[11] Piérard-Franchimont C, Piérard GE, Kligman A. Seasonal modulation of sebum excretion. Dermatologica. 1990;181(1):21-22. DOI: https://doi.org/10.1159/000247853

[12] Song EJ, Lee JA, Park JJ, et al. A study on seasonal variation of skin parameters in Korean males. Int J Cosmet Sci. 2015;37(1):92-97. DOI: https://doi.org/10.1111/ics.12174

[13] Cho S, Shin MH, Kim YK, et al. Effects of infrared radiation and heat on human skin aging in vivo. J Investig Dermatol Symp Proc. 2009;14(1):15-19. DOI: https://doi.org/10.1038/jidsymp.2009.7

[14] Nobeyama Y. Rosacea in East Asian populations: clinical manifestations and pathophysiological perspectives for accurate diagnosis. J Dermatol. 2024;51(9):1143-1156. DOI: https://doi.org/10.1111/1346-8138.17411

上記14編はPubMedに登載された論文です。本文は一般的な医学情報であり、個人の状態に応じた判断は診療を通じて行われます。

本記事は医療情報の提供を目的として Zero Lab Clinic が直接作成しました。すべての施術は個人の皮膚状態や体質によって結果が異なり、副作用が生じる可能性があります。施術を受けるかどうかは、診察のうえ医師と十分にご相談のうえお決めください。